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新しいNISAを使いこなすために、理解したい投資信託のこと

こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの吉田です。

2024年からスタートする「新しいNISA」

皆さんもすでにご存知ですよね?

経済紙やテレビ・ネット等のメディア、関連する業界の盛り上がりは、いま凄いことになっています。それに伴って煽られるように新NISAのことが気になっている方も多くなってきている印象です。

特に、これまで投資とか資産運用をしてこなかった方は、「何か良い、イイと勧められて…」という感じで、半ば強迫観念のように「しなければいけない!」と思い込んでいる方もいるでしょう。

でもそれこそが「落とし穴」

何となく皆さん危険を察知しているように、実は、

「業界の盛り上がり=顧客の囲い込み」

なのです。このビジネスチャンスを、金融業界にとっては若い顧客をいかに多く取り込むか、と捉えています。

もちろん昔とは違いますから、いまや顧客本位を一番に置かない業者はいません。最低限でもwin-winとなるような関係性を築きたいと思っている。

ところが業界誌を眺めると、いまだに「顧客の囲い込み」という表現をそこかしこに使っています。

なんというか、これってとても…‥

ダサいですよね(ゴメンナサイ)

でもこの表現がなぜダメなのか?は、業界人は理解できないのです。

なので、メディア等で資産運用に興味をもったという方は、こういったことに巻き込まれないに越したことはありません。周りの知人・友人が「NISA(ニーサ)やiDeCo(イデコ)いいよ」と言っても、ひとまず冷静に情報収集したほうが良いです。

ただもちろん、新NISAは資産形成のためにとても良い制度ですので、ぜひ使ってほしいのです。

そこでコンパクトに、こうした運用をしたい場合の留意点についてお伝えしたいと思います。

目次

ライフプランのチェックから資産運用へ

さて、これから資産運用に取り組みたい方は、以下の3つのことを意識すると良いと思います。

  1. まずライフプランを整理する
  2. NISAの基本は長期・分散投資だと心得る
  3. 投資信託のことを理解する

まず最初に、いきなり投資とか資産運用を始める前に、「何のためのものか」を考えておくと良いですね。

いやもちろん、そんなこと考えなくったって投資はできます。独り身で若くてっていう方が、いちいちそこまで考えてられないでしょう。それよりはまず始めるに越したことはない。ただその場合は、どうしたら儲けられるか?という情報しか入ってこないと思っていてください。

要するに、わけのわからない投資テクニックみたいなものばかり目に入る状態だという事です。こういっては何ですが、それに囚われているうちは人生レベルは低いまま置かれてしまいます。

ライフプランを考えるとは

例えばご家族を持たれている方なら、

  • 教育資金はいつ・どれくらい必要か?
  • 家を購入するならいつ・どれくらいか?
  • リタイア時期はいつか・退職金はどれくらい入るか?
  • 公的年金はどれくらいの金額になりそうか?

といったことは比較的容易に想像できるでしょう。

そしてそれ以外の、自分の人生設計に対する思い、これも一度整理してみると良いですね。

  • 生きているうちに何がしたいのか?
  • 自分はいったい何を幸福だと思うのか?

こういうことは日本人にとって考えるのが苦手な部分だと思いますが、まあ誰に発表するわけでもないですから、あらためて棚卸ししておくといいんじゃないかと思います。

これらに基づいて、お金が必要な時期・かかる費用などを見える化しておくと目標が見えて分かりやすくなります。

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当たり前ことなので無視されがちですが、あらためて言うと、これらライフプランの策定がなければ資産運用してはいけない、なんてことはありません。というか、それとこれとは直接は関係ないです。なくてもどんどんやればいいのです。

ただ「何のためのものか」を設定しておくと、運用をしていく際に目線が一段・二段上がるわけです。そうすると余計な情報は入りにくくなります。

長期・分散投資が基本

NISAにせよ確定拠出年金(個人型・企業型)にせよ、資産運用は①長期投資、②分散投資が基本です。

長期投資は、少なくとも10年以上の期間を考えること。

お金の世界は長い目で見れば右肩上がりであること。株価という株式の価値やインフレというお金の性質はそれを表したものであること。だから短期の動きに一喜一憂して慌てて売ったり買ったりしないことが大事です。

分散投資は、地域・資産・時間などを分散して投資すること。

リスクをなるべく回避するために色んなところに分散するわけですね。このうち時間の分散とは積立投資のことだと思ってください。

これらは何ら目新しいものではなく、よく言われるように投資弱者の戦略です。

投資弱者とは投資を専業としていない全ての人が当てはまります。つまり私もあなたもみんなそうです。

これが絶対の投資手法であるとか、そんなことはあり得ません。投資のやり方なんて、様々です。

でも仕事も家庭もあって、投資なんぞに時間を割けない私たちにとって、最も確からしい方法だとは言えます。

そしてこの投資の基本は、無期限の非課税期間と年間の投資上限があるNISAとは非常に親和性が高い。

だから私たちの投資の基本、コア(核)に置いておくととっても良いのです。

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投資信託を理解する

新NISAは、これまでの一般NISAとつみたてNISAを一本化したものです。

とくに新NISAの「つみたて投資枠」は、つみたてNISAの商品選定基準をそのまま引き継ぎます。

その意味するところは、投資信託が商品のメインであるということです

ということは、投資信託についての理解はさすがに欠かせません。

ということで、ここまではライフプランや投資の基本戦略など、やや抽象的だったのですが、ここではより具体性を増してきます。

ただし大事なのは、個々の商品を見るというよりも、「投資信託って何ですか」ということをきちんと掴めるという事。

これが出来れば投資信託の見る目が養われます。それと同時に、投資の基本の意味がより一層分かるようになります。

そのために見るべきポイントはいくつかあって、それを解説しているのが以下の講座です。

【投資信託入門】NISA・DC・iDeCoのための、投資信託の見方・選び方

詳しくはリンク先を見ていただくとして、少しだけ内容を説明しておきますね。

投資信託というのは、いわゆるパッケージ商品です。ひとつの投資信託にたくさんの企業の株式や債券、不動産などが含まれていて、個人が株式などに直接投資するよりも手軽に購入することができます。

なぜこれがNISAなどでよく使われるかというと、長期投資に向いているからです。少額で分散しながら資産形成するのに、とても相性が良い。

けれど注意したいのは、パッケージ商品であるために、投資信託を運営する会社の意向が色濃く出てしまうこと。

つまり自分に投資の軸がないと、投資信託にいいようにされてしまう可能性があるわけです。

それを回避するためには、良く知られるパッシブ運用が理想的です。市場平均と連動するような受け身の運用ですね。

しかしそのパッシブ運用も、本当にパッシブだといえるのか。ここまで見えるようになると、かなり投資の見方・仕方に深みが出てくるようになると思います。

まとめ

以上3つのことは、いろいろな業界のムーブメントに振り回されず、きちんと自分のための資産形成をしていくためのカギになることです。

ぜひこの3つを意識して、これからの波に備えてください。

↓↓講座リンク↓↓

【投資信託入門】NISA・DC・iDeCoのための、投資信託の見方・選び方

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