こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの吉田です。
私や皆さんは、貯蓄や運用ということに関しては「長期投資家」だと思っています。
20年や30年以上にわたるお金の運用をする長期投資家には、必要なものと必要でないものがあります。
では長期投資家にとって、不必要なものって何でしょう?
ちょっとお考え下さい。
・・・・・・
・・・・
・・
・・・
はい、いろいろあると思うんですが、私はなんとなく、
新聞、ニュース(ネットニュース含む)
かな?と思っています。
資産運用や投資というと、いろいろなデータや情報を駆使して、相手よりも一歩早く、市場の思惑の逆をついて利益を上げているようなイメージがあるかもしれません。
でも意外に思うかもしれませんが、
長期投資家って、そういうイメージからはだいぶ遠いんですね。
とってもシンプルにいうと、
新聞やニュースはすごく短期の情報を伝えていますよね。
「昨日こんなことがあった」
「今日こんなことがあった」
いや、そりゃそうですよね。だってそれこそがNEWSですから。
ところが、こういった情報をもとに、
「だから経済がこう動いた」
「だから株価がこう動いた」
というふうに伝わっていくわけです。
株価が一時的に暴落をすると、テレビで街頭インタビューされる会社員が映し出されたりします。
「いやー困りますね」
食卓を囲みながらそれを観ている私は、モヤっとするのです。
たぶんですが、多くの普通の人にとっては、こういう情報について「短期のもの」と「長期のもの」の区別がつきにくいだろうなと思います。
新聞やニュースはどうしても昨日今日のことを取扱いますが、同時に世の多くの情報はこういうニュースで占められています。
そしてそういう情報をもとに、明日明後日はこうなる、というような情報がまた別に流れるわけです。
一方で、長期投資のためにはこうしたらいいよ、という情報も存在します。
新聞だって、すべての記事が速報性のあることで占められているわけではないですから、コラムや何やらで長期的な視座に立った話もする。それはインターネット上でも同じですね。
そうすると、長期投資のための情報と短期投資のための情報が混在し、見ている私たちは混乱するのです。
「どっちやねん」と。
けれどもはっきり言って、
新聞やニュースが伝えるものは、短期の情報であって長期の情報ではない
ですので、このことは肝に銘じておく必要があります。
長期投資家であるはずなのに、短期投資の情報に振り回されている人は多いです。
逆に短期投資家なのに、長期投資の情報に嚙みついている人も多いです。
同じ世界で共存はしていますが、全く違うコミュニティに属しているというふうに私は認識しています。
というわけで、これからニュースなどをみるたびに、「これは短期の情報だろうか?長期の情報だろうか?」というクセをつけておくのは大事だと思います。
慣れてくると、意外と心の平安が訪れますよ^^